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2008年11月

一期一会を感じる瞬間

今日は会社を半休し、浅草駅で友人Iと待ち合わせ。
浅草名物のどらやき屋「亀十」へ立ち寄り、「十和田」で遅いランチ。
「蕎麦屋で昼酒」をやってみたかった私達。
日本酒の〆に蕎麦ってやっぱり合うねーいいねー。

そして本日の目的。
平成中村座の「法界坊」を観劇するため、浅草寺境内へ向かう。
ちょうどこの日は浅草のお祭りで、浅草寺にお参りした後、
屋台で熱燗の誘惑に捕まったりしながらようやく劇場にたどり着く。
仲見世のいたる所に貼られていた「法界坊」のポスター。
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アラーキー撮影。歌舞いてます。

仮設の劇場はこんな感じ。劇場というより、まさに芝居小屋。
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観劇前にまずはトイレに向かうと、女性トイレはお約束の長蛇の列。
作務衣を来た係員の方(後で聞いたらお茶子さんと呼ぶらしい)の誘導が絶妙で、
並んで待つのもあまり苦にならなかった。
だって、ジョークを挟んだ口上を述べながら、トイレまで誘導してくれるんだもの。
見上げたサービス精神!

私達が二階の「竹席」につくと間もなく開演。

この平成中村座、座席が「松竹梅」になっていて、
これは普通の劇場でいうとこ
ろの「S・A・B席」なんだけど、
独特なのが「お大尽席」と「桜席」。

「お大尽席」は舞台が一番良く見渡せて、上げ膳下げ膳いたれりつくせりのタニマチ席で、
小屋の中にたった四席しかない。
舞台が一番良く見渡せると同時に、劇場内の他のお客さんからも注目の嵐。
さすがに「お大尽席」を押さえるだけあって、皆さん和服で正装し、
座布団の上で正座の姿勢が終始崩れることがなかったのは立派。

不思議なのが「桜席」。
なんと舞台の上の左右両脇に四席ずつ。
舞台の上なので、役者と同じ目線の高さで観劇する状態になり、
幕が引かれて舞台装置転換する時も、幕の中に「桜席」のお客さんは
すっぽり包み込まれていた。
決して他の席からは見られない舞台裏が見られるんだろうな~。
実は「お大尽席」より羨ましかったりして。

コクーン歌舞伎でおなじみ串田和美さんの演出で、
序幕~二幕まではアドリブも随所に挟み、軽妙な感じで展開。

幕間。
飲み物を買いに下へ降りていったら雨が降っていた。

そして終盤、大喜利。

二幕の最後で殺された「法界坊」(♂)と「野分姫」(♀)は現世への怨念を強く残して死んだ為、
両性具有の「合体霊」になってしまう。
勘三郎が女形で登場し可憐な舞を踊るが、徐々に「合体霊」の本性を現していく様は圧巻。
人の手で持ち上げられた畳二畳ほどの戸板の上で、橋之助と大立ち回りを演じ、
蜘蛛の巣に張られた赤い綱の上にダイビング~!!
見せ場の連続で「中村屋!」の声が客席のあちこちから掛かる。

客席の興奮が最高潮に達し、背景の書割がめまぐるしく切り替わる。
「あれ~?仮設にしてはずいぶん奥行きの深い舞台だなぁ。」と思った瞬間。
舞台の壁が取り外され、そこにはライトアップされた浅草寺の境内が!
驚きの演出に客席がどよめく。
雨に洗われた浅草寺境内を借景に、劇場に流れ込む冷えた空気。
虚実の狭間の空間に、役者も、観客も、今一緒に存在しているリアルな感覚。

歌舞伎では普通は行わない、でもコクーン歌舞伎ではおなじみの
スタンディングオベイションがあったのもうれしかった。
この日、ひとりひとりの座席の上に配られた、中村座の旗。
皆で振って役者一人一人の熱演に精一杯の賛辞をおくる。
この旗には、来年も中村座で皆と再会ができますように、との願いもこめられているのだ。

力いっぱい振り続けてしわくちゃになってしまった旗。
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「時」「場所」「人」が一瞬重なって一期一会が生まれる。
今日このときと全く同じ舞台というものは、二度と経験することはできないけれど、
それでも未来の再会を祈念せずにはいられない。

ところで、今日浅草寺でひいたおみくじは「大吉」。
浅草寺のおみくじは結構な確率で「凶」が混じっているから、
ちょっとどきどきしながらおみくじを引く。
考えてみたら、年初初詣で引いたおみくじも「大吉」だったし、
今年は「大吉」に始まり「大吉」に終わったということなのかなぁ?
にしては、怒ったり泣いたり結構波乱の一年だった気がするけれど、生きてりゃそれも当たり前。
それでも一年完走できたという事は、やっぱり強運だったのかもしれない。

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代物弁済?!

快晴の連休初日。
サントリー美術館で開催中の「巨匠ピカソ 魂のポートレート展」へ行ってきました。

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初めて訪れるサントリー美術館は、ミッドタウンのビルの中にあって不思議な感じ。
商業ビルの一角に、テナントっぽく入居してますーみたいな。

ご近所にある新国立美術館のピカソ展に比べると出展作品数は半分位なんだけど、
絵画の他に彫刻も何点かあり、なかなか見ごたえのある展示でした。
特に彫刻は、平面のキャンバスではすごく難解に感じたキュビスムの表現も、
正面からだと「顔」に見えない作品が横にまわってみるとしっかり鼻とひげが見えたり。
存在するんだけど隠されている物を全部平面に描くと、ああゆう表現になるのね~。
と思って納得したり。

ところで、作品鑑賞中どうでも良いんだけど気になった事がひとつ。
作品のタイトル、製作年月日、所蔵などを記したプレートの末尾に必ず
「代物弁済」という4文字が書かれている。
一緒に作品鑑賞した博覧強記のK姉さんに尋ねてみたところ、
やはりK姉さんもなんだろうね~という事で、結局ふたりともなんのことやらわからなかった。
。。。気になる~~

展示と展示の間にピカソの年表があった。
ちょっとここでピカソの生涯をおさらいしてみましょうか。。。と立ち止まって年表に見入る。
ピカソは女性関係もかなり派手だったので、ちょっとワイドショー的興味もあり(笑)

と、年表の最後、ピカソの亡くなった後にこんな記述が。
「相続税の対策のため、遺族はピカソの作品を国家に代物弁済し。。。」

おー!!
そういうことだったのか~。なるなる。
疑問が解決してスッキリ。
いやいや、展覧会本編とはあまり関係ない事なんだけど。

ところでピカソ展、チケットもなかなかおしゃれなデザインでした。
ありがちな、画家の代表作とかではないの。
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ミッドタウンの中にある韓国料理店「テナム」でランチ。
ランチメニューの「テナムチゲ」をオーダー。
運ばれてきたチゲは当たり前だけど真っ赤!!
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でも、意外と見た目より辛くない。
野菜たっぷりで、牛筋肉も柔らか~。

おまけ。
ホールでサービスしていた男の子が中々素敵だった。
誰かに似ているなぁ。。。と帰りの電車の中でつらつら考えていたら、
韓流スターのイ・ジュンギくんにちょっと感じが似ているかも。
別に私はイ・ジュンギくんのファンではないんだけど、
興味がある方はお店行ってみてください。

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祝・解禁

今日はボジョレーヌーボ解禁日。
朝、京橋の改札をでたら明治屋のチラシをもらった。
チラシ持参のお客さんはボジョレー5%引きにしてくれると書いてあったので、
会社帰りに寄ってみる。

途中、メルシャン本社前を通ると貸し切りでコンパニオンのお嬢さんの姿もあり、
すっかり華やいだムード。

明治屋もライトアップでおめかし。
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いつもよりお祭り濃度がアップした銀座の街に、私もなんだか心うきうき♪
そして早速試飲させてもらう。
赤3種類、白1種類。

赤でも1番値段が張るやつは、ボジョレーだけど渋味が強く重ため。
う~ん…重厚な赤ワインが飲みたいなら、わざわざボジョレーは買わないなぁ。
白も試飲したけど、んん~・・・あまりに軽すぎて
「ワインの香り付き・酸っぱい水」を飲んでいるみたいでした

で、連れて帰ったのはこの子。
ふわりと広がる華やかな香りが気に入ったので。
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「軽く冷やすと牡蠣なんかにも合いますよ~」
と販売員さんから受けたアドバイスに素直に従い、
スーパーで牡蠣とチーズを買って帰る。

昨日のシチューの残りを温め直し、テレビ見ながら一人ボジョレー祭開始

シチューは野菜の水分が出過ぎてしまい、かなりの失敗作だったが、
軽く冷やしたボジョレーと牡蠣の組み合わせは大正解~

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ラーメン放浪記+番外編

先週はなんだかお弁当を作る気力がわかなくて、

しかも帰りがすごく中途半端な時間帯だった為、

昼・夜と外食ざんまいの一週間になってしまった。

京橋【古寿茂】(こすも)
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とんこつじゃないラーメンが食べたくなって。

店名を冠した「古寿茂ラーメン」を頼んだら、

五目ラーメンが運ばれてきた。

このお店の売りは何かというと…よくわかりません(笑)

メニューは、味噌ラーメンもあればタンメンもあるし。

町の中華食堂といった趣。

ラーメンは普通に美味しかったです。

京橋【しんせん】

京橋界隈のランチblogでわりと褒められていたので、行ってみる。

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支那そば・追加トッピングゆで卵

「支那そば」というレトロな響きになんとなくチャルメラみたいな

ラーメンを想像していましたが、上品な感じのあっさり豚骨塩ラーメン。

期待していた以上に美味しい~♪

でも、ちょっとばかり麺柔らかめ。

もたもた写真を撮ってる間にのびちゃったのかにゃ…(^-^;

と思いきや、常連さんらしい男性客が「麺固めでね~」

とオーダーしているではありませんか!

私も次回は絶対そうする~。

番外編・蕎麦屋

京橋界隈は、蕎麦屋がやたら多い。

もしかしたらラーメンより競合が激しいかもしれない。

宝町【まえだ】

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こちらもblogで見つけたお店。

立ち食いに毛の生えたような感じなんだけど、蕎麦の味は侮れません!

なんとなく、昔地元で食べた「刀屋」の蕎麦を思い出しました。

(注:地元上田で超有名な蕎麦屋。ローカルネタですみません。)

ワンコインでこんなに美味しいおそばを食べさせてくれて、

しかも葱・わかめ・大根おろし・卵等のトッピングは全てサービス。

あまりのコストパフォーマンスのすばらしさに、

書いてるうちに思い出して興奮してきた(笑)

ブラボー☆☆☆

京橋【恵み屋】
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こちらは正真正銘の立ち食い蕎麦屋さん。

昼も気になってたけど、それ以上に気になるのが夜の部。

夜は立ち飲みの店になっていて、結構繁盛している。

あまりのお客さん同士の密集度に、

どうしても一人で暖簾をくぐる勇気が出ない私。

いつも涙を飲んで素通り。

ここはひとまず昼の蕎麦からTRY。

(お店の人に顔を覚えてもらう所からだ!)

蕎麦は何種類かあって、お店の名前を冠したブレンドの蕎麦を注文。

出てきたお蕎麦はわりと白目・細目の上品な感じ。

お店の人は最初「蕎麦好きな方だったら田舎蕎麦がオススメですよ。」と

言ってくれたので次回はそれを頼んでみよう。

こちらのお店も、「小盛」が370円、「並盛」500円。

(ちなみに私の感覚だと「小盛」は普通のお店の並、「並盛」が大盛位のボリュームでした)

こうしてみると、蕎麦ってラーメンに比べてコストパフォーマンスが良い。

お店が立ち食い形式だったり、狭かったりするのもあるんだろうけど、

企業努力もかなりしているにちがいない。

過剰なサービスやら演出は必要ないので、

ワインコインでそれなりに美味しいラーメンを食べさせてくれる

お店がもっと増えたらうれしいなー。

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朧月

本日は茶道教室の「炉開き」。

風炉が終わり「本格的なお茶の季節が到来するんだなあ」と、
毎年の事ながらしみじみ感じる。

今日は参加者五人中三人が着物。
いつも一緒にお稽古しているCさんも、この日頑張って自力で着付けたんだとか。
それに引き換え私ときたら、いつか着付けもやらなくちゃ、
と思っていながら早〇年経ってしまい
お点前の腕ばかりでなく、着付けでも随分差を広げられてしまったのだった…。

炉に炭をくべた後、先生が用意して下さった膳を皆でいただく。
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手前右から時計まわりに
「むかごご飯」
「酢の物」
「香の物」
「白玉しるこ」
「里芋とフルーツのきんとん」
「しのだ巻き」

むかごとは長芋の蔓になる実?のようなものらしいけど、
私は初めて食べました。

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しのだ巻きに添えられた銀杏と菊の花の彩りが可愛い。

彩りも食材も豊かな秋の恵みを感じさせ、
視覚・味覚・嗅覚を総動員して堪能。

食い意地張った私だけでなく、
教室の生徒さん全員が毎年この日の膳をいただくのを
とても楽しみにしているのです。

食べ終わる頃には良い具合に釜の湯も沸き、
お点前開始。
炉は、お湯が沸き始めた時の「シュン。。。シュン。。。」
という釜鳴りの音がまた風情あって良いんだよねぇ。
音が熱いお茶を連想させて、体も心も暖まる気がする。

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「花月」という裏返した木札を引いてお茶をたてる人・いただく人を決めるとい
うお遊び。

多分、街のカルチャースクール的な所ではあまりやらないお点前だと思うが、
近年うちの教室の先生がとても指導に熱を入れていらっしゃるのだ。

風炉から炉のお点前に変わった戸惑いもあり、
加えて「花月」独特の決まり事などもある為、
私のお点前はかなりグダグダ(笑)

「百回やっても朧月、って言うくらいだから
回数こなしていけば大丈夫よ。」
と先生は優しくフォローして下さったが。

朧月がすっきり晴れ渡った綺麗なお月様になるための道のりは遠い

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